「筋トレって何回やればいいの?」
「10回と20回では、何が違うの?」
「筋肉を大きくしたい場合は、重い重量でトレーニングしたほうがいい?」
筋トレを始めたばかりの方は、このような疑問を持つことも多いと思います。
実は、筋肉にはそれぞれ特徴があり、トレーニングの目的によって重量や回数、動かし方を変えることが大切です。
今回は、筋肉の「速筋」と「遅筋」について、初心者の方にも分かりやすく解説します。
筋肉には「速筋」と「遅筋」がある
筋肉は、細かく見ると「筋線維」という細胞が集まってできています。
筋線維にはいくつかの種類がありますが、分かりやすく説明すると、
速筋(そっきん)と遅筋(ちきん)
という2つのタイプがあります。
それぞれ得意なことが違います。
速筋は「大きな力を出す」のが得意
速筋は、短時間で大きな力を出すことが得意な筋肉です。
例えば、
- 重い荷物を持ち上げる
- ジャンプする
- ダッシュする
- 階段を勢いよく上る
といった動作で活躍します。
その一方で、疲れやすいという特徴があります。
イメージとしては、
「短距離走が得意な筋肉」
と考えると分かりやすいでしょう。
遅筋は「長く動き続ける」のが得意
一方、遅筋は大きな力を一気に出すよりも、力を長く出し続けることが得意です。
例えば、
- 長時間歩く
- 立っている
- 姿勢を維持する
- 長時間の運動をする
といった場面で活躍します。
こちらは、
「長距離走が得意な筋肉」
とイメージすると分かりやすいでしょう。
「速筋=少ない回数、遅筋=多い回数」なの?
ここでよくある疑問が、
「速筋を鍛えるなら少ない回数、遅筋を鍛えるなら多い回数なの?」
というものです。
確かに、重い重量を使ったトレーニングでは、大きな力を発揮する運動単位が動員されやすくなります。
しかし、
「10回なら速筋、20回なら遅筋」
というように、回数だけで完全に分けられるわけではありません。
実際の運動では、速筋と遅筋がそれぞれ単独で働くのではなく、運動の強さや疲労などに応じて、さまざまな筋線維が働きます。
そのため、
「何回やるか」だけでなく、「どのくらいの負荷で、どのように行うか」が重要
になります。
筋トレは「目的」によって回数を変える
では、実際に筋トレをするときは、どのくらいの回数を行えばいいのでしょうか?
これは、
「何を目的にするか」
によって変わります。
① 筋力を強くしたい場合
「重い物を持てるようになりたい」
「力を強くしたい」
という場合は、比較的重い重量を使ったトレーニングが適しています。
例えば、
3~6回程度
のような少ない回数で行う方法があります。
ただし、これは初心者がいきなり行う必要はありません。
フォームが安定していない状態で重い重量を扱うと、身体への負担が大きくなる可能性があります。
初心者の場合は、まず正しいフォームを身につけることを優先しましょう。
② 筋肉を大きくしたい場合
「筋肉を増やしたい」
「身体を引き締めたい」
という場合は、比較的幅広い回数で筋肉を大きくすることができます。
例えば、
6~15回程度
は実践しやすい範囲の一つです。
ただし、
「10回でなければ筋肉がつかない」
というわけではありません。
軽めの重量でも、筋肉に十分な刺激を与えることで筋肥大につながります。
そのため、回数だけを追いかけるのではなく、トレーニングを継続しながら少しずつ負荷を高めていくことが大切です。
③ 筋肉を長く使えるようにしたい場合
「長時間歩いても疲れにくい身体にしたい」
「筋肉の持久力を高めたい」
という場合には、比較的軽い負荷で回数を増やすトレーニングも選択肢になります。
例えば、
15回以上
のような高回数のトレーニングです。
ただし、筋持久力も回数だけで決まるわけではありません。
休憩時間や運動時間、種目なども関係します。
40代・50代から筋トレを始めるなら「回数」より大切なこと
筋トレを始めると、
「何回やればいい?」
という数字が気になります。
しかし、初心者の方にとっては、回数以上に大切なことがあります。
それは、
「正しいフォームで安全に動かせること」
です。
例えばスクワットなら、
「20回できた!」
ということだけを目標にするのではなく、
- 膝や腰に無理がないか
- 身体がグラグラしていないか
- 正しい姿勢で動けているか
- 最後までフォームを維持できているか
などを確認することが大切です。
回数を増やすためにフォームが崩れてしまうのであれば、重量や回数を調整する必要があります。
「10回×3セット」が絶対ではありません
筋トレでは、
「10回×3セット」
という方法をよく耳にします。
もちろん、これは筋トレの方法の一つです。
しかし、
「10回×3セットでなければ効果がない」
というわけではありません。
筋トレの目的や運動経験、体力などによって適切な方法は変わります。
例えば初心者なら、
「まずは10回を1~2セットから始める」
という方法でも構いません。
大切なのは、無理をして最初から頑張りすぎることではなく、
継続できる負荷で少しずつ身体を慣らしていくこと
です。
筋トレは「回数」だけで考えない
筋トレの効果を考えるときは、
回数だけを見るのでは不十分です。
大切なのは、
- どのくらいの重さを使うか
- 何回行うか
- 何セット行うか
- どのくらい休むか
- どのようなフォームで行うか
- どのくらいの頻度で続けるか
といった要素です。
そして何より、
「何のために筋トレをするのか」
を明確にすることが重要です。
筋トレを始めるなら、まずは目的を決めよう
例えば、
「筋肉を大きくしたい」
→ 筋肉に十分な刺激を与えながら、継続的に負荷をかける
「力を強くしたい」
→ 比較的高い負荷を使ったトレーニングを行う
「疲れにくい身体を作りたい」
→ 筋力だけでなく、筋持久力や全身の体力も考える
「年齢による筋力低下を防ぎたい」
→ 無理のない負荷で全身の筋肉を継続的に鍛える
このように、目的によってトレーニングの組み立て方は変わります。
まとめ
今回は「速筋・遅筋」と筋トレの回数について解説しました。
ポイントをまとめると、
- 筋肉には速筋や遅筋など、異なる特徴を持つ筋線維がある
- 速筋は短時間で大きな力を出すことが得意
- 遅筋は力を長く出し続けることが得意
- 「速筋=低回数、遅筋=高回数」と単純には分けられない
- 筋トレは目的によって重量や回数を調整する
- 筋肉を大きくする場合は、幅広い負荷・回数で効果が期待できる
- 初心者は回数よりも、まず正しいフォームと継続を重視する
筋トレで大切なのは、
「何回やればいいのか?」ではなく、「何を目的に筋トレをするのか?」
です。
自分の目的に合ったトレーニングを行うことで、筋力アップだけでなく、日常生活で動きやすい身体づくりにもつながります。
「筋トレを始めたいけれど、自分に合った方法が分からない」
「運動不足を解消したい」
「年齢とともに筋力が落ちてきたと感じる」
という方は、まず無理のない範囲から筋トレを始めてみましょう。